株式会社ゼウスのリブランディングを担当いたしました。
Zeus Inc., a Japanese company with a wide range of IT-related ventures. The company's core operations have historically revolved around IT endeavors such as system development.
However, thanks to their accumulated technical expertise, Zeus is now steering towards exploring business opportunities within the exciting realm of WEB3.
For this venture, Lemon Design Office was entrusted with the creation of a new logo and branding guidelines.
システム開発／NFT等、IT関連事業を多岐に亘り展開する株式会社ゼウスは、これまでに培った技術力の下、新たにWEB3を中心としたサービス展開をおこなうこととなりました。
それに伴い、掲社はコーポレート・アイデンティティ（CI）の再定義を図り、檸檬デザイン事務所はブランド・アイデンティティ（VI）の設計及びロゴガイドラインの作成をおこないました。
ブランド・アイデンティティ（VI）を考案するにあたりに、キーワードの選定及びスケッチを行います。
核となるテーマは、事業の軸足を「WEB3」に置くことにあります。
WEB3とは、広義では「ブロックチェーン技術を核にした分散型インターネット」を指しますが、新しいVIの設計にあっては、掲社の提唱する「誰もが公平にデジタル社会に参加できる基盤を提供する技術」という中長期的な視点も忘れてはいけません。
５案を提示し、現行のベースとなるA案に決定しました。
事前ヒアリングにおいてキーワードを抑えていても、シナリオの捉え方の違いで複数個の図案が生まれます。
そのため、この提案ではシナリオの違いの度合いをX軸（事業内容を重視した図案か、ストーリーを重視した図案か）とY軸（インパクトのあるデザインか、ポピュラーなデザインか）で整理・説明を行いました。
決定案は、ピラミッドとキューブの展開図から「Z」を型取ったものです。ピラミッドとキューブ、これら２つの要素は次の意味を持っています。
ピラミッド：WEB2以前の支配構造の「人治主義（情報発信が容易になったものの、プラットフォーム等運営の主体は少数の強者）」を図案化。
キューブ：WEB3の代表格であるブロックチェーンを図案化。中央集権的な人治主義から脱却し、透明性高く公平なデジタル社会を形作る「法治主義」への移行が期待される。
VIの設計において、「ZがZと視認できるか」は重要です。この至極当たり前な問いでも、意外にも完成・公開まで見落されてしまうことがあります。この工程では、いくつかのパターンを試行し、確実にZであると視認できる図案を選んでいます。
Client：ZEUS INC.
https://www.zeusinc.jp
Art direction, Visual identity development, Concept and Graphic design：LEMON DESIGN Office
https://www.lemonjp.com/